唐沢さんが伊右衛門で、小雪さんがお岩役の四谷怪談。
でも、よく知られているおどろおどろしい話とは違って
伊右衛門と岩の夫婦の愛を描いた切なくて悲しいお話でした。
お互いがお互いを思うばかりに逆にすれ違ってしまうことで
起こってしまう悲劇。お岩が、実は疱瘡のせいで醜い容姿に
なったにも関わらず凛としてまっすぐにひたむきに生きる
姿、そんな岩の容姿ではなく心根に惹かれて愛そうとする伊右衛門。
何でも自分の思いとおりにならないと気がすまない伊東の策略。
複雑な人間関係と思惑が錯誤して難解なストーリーになっており
原作を読んでいないので理解するのが大変でした。
最後の辺りで一挙に種明かしがあり、そこでやっと話がつかめた
という印象です。
世の中の悪に死ぬことでしか抵抗できないのが悲しいと
感じた作品です。
まとめ…どう見ても慣れない顔の崩れた岩の顔。美しい小雪さんが
見れなくて残念だった。