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評価:
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アミューズソフトエンタテインメント
¥ 3,050
(2008-03-26)
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【ストーリー】
1944年のスペイン内戦で父を亡くしたオフェリア。
ある日屋敷の近くのうす暗い森の中に秘密の入り口を見つけた彼女は、
妖精の化身である虫たちに導かれ迷宮の世界へと足を踏み入れる・・・。
本好きの少女オフェリアは情け容赦のない義父に怯えながら
母と暮らしている。戦時下という過酷な状況の中、唯一少女の
心のよりどころとなるのは物語の世界なのである。
パンという森の守り神に導かれて迷宮に足を踏み入れたオフェリアは
三つの試練を与えられる。それを乗り越えると彼女は元居た王国の王女
に戻れるのだ…恐ろしい姿をした化け物や少女にとっては命がけの試練を
彼女は勇気を出して乗り越える。なぜ、こんなにも彼女は頑張るのか…
それは化け物のいるおとぎ話よりも現実の世界が辛すぎるという悲しい事実。
現実とおとぎ話の世界を行ったり来たりできるというのもまだ未完成で
無垢な存在である少女であるからこそであろう。
繊細で危うい世界を見事に表現していると思う。
非情で残酷な大尉こそがこの世が生み出した化け物そのものである。
少女の死という衝撃的な最後は見る者によって感じ方も変わってくるかもしれないが
私としては心の平和を手に入れることができた彼女はある意味で
幸せなのだと思った。たとえ生き残ったとしても、幼い少女がどうやって
生きていかねばならないか…容易に想像がつくからだ。
点数9点